鬼と呼ばれた人々☆①京都大江の里へ
7月の初めに、急な成り行きで、同行の志が揃い丹後へと向かうことになりました。
(たぶん…いつか、この地域に関係する巫女修行仲間か?と思わざるを得ないメンバーでの旅の展開となり…f^_^;))
古代タニハの国への入り口は大江の鬼の里。
由良川沿いの元伊勢の地。
ご縁で大江観光ボランティア会長さまに大江鬼の里〜元伊勢を案内していただきました。
まずは
観光センターに寄って地元の歴史、地理的文献史学的✨な濃い〜お話をお聞きして、
その後ありえないスピードで最短距離を🚗💨移動。(私の運転のみでは不可能レベルでした)
おかげさまで重要な場所では思うだけゆっくりと過ごし、
必要なポイントはすべて訪ねることができました。(昼食抜きで、峰山の宿泊先チェックインすべりこみセーフ💦)
ご案内頂いた大江をこよなく愛する素晴らしいA氏に深く感謝致します。
大江の仏性寺、毛原の棚田。
毛原のサイケデリックなお地蔵さま群。
仏性寺にある真名井の池(今は井戸)
看板より☆
昔この地に真名井が池という池があって
7人の天女が天下って水を浴びていた。
一人の老翁がその一人をとらえて我が子とした。
天女は良く醸酒を造った。一杯飲めば吉く効く万病悉くいえた。
その一杯の直材を車に積んで送ったところその家豊かに富んだので士形里という名前が生まれた。
天女は豊宇賀能貴命という。又この酒は眼病に良いという伝があった。
ここで思い出すのが、折口信夫の「水の女」の一節、下記部分です。
「 丹後の比沼山の真名井に現れた女神は、とようかのめで、外宮げくうの神であった。すなわちその水および酒の神としての場合の、神名である。
この神初めひぬまのまなゐの水に浴していた。阿波のみつはのめの社も、那賀なか郡のわなさおほその神社の存在を考えに入れてみると、ひぬま真名井式の物語があったろう。
出雲にもわなさおきなの社があり、あはきへ・わなさひこという神もあった。阿波のわなさ・おほそとの関係が思われる。
丹波の宇奈韋ウナヰ神が、外宮の神であることを思えば、酒の水すなわち食料としての水の神は、処女の姿と考えられてもいたのだ。これがみつはの一面である。」
http://www.aozora.gr.jp/cards/000933/files/16031_14239.html
ここにもあるように、この老翁と酒造りの天女伝承は、
阿波の海部郡海陽町にある和奈佐意富曾神社(わなさおうそじんじゃ)につながるお話だと言えるのです。
阿波の海部にある和奈佐意富曾(ワナサオフソ)神社について
こちらも…阿波古事記さまより
「『出雲国風土記』に書かれる阿波枳閉和奈佐比古(あはきへわなさひこ)神社は,アワキへは阿波から来た意味であることは,この神人集団の本拠地が阿波国にあったことを示している。谷川健一氏も折口信夫氏の説をひきながら,阿波・徳島県海部郡にある和奈佐意富曾・ワナサオフソ神社を信仰する海人が,水の信仰を背負って丹後にやってきた『丹後国風土記』を紹介している。
また,島根県(出雲)には,和名佐や忌部町の地名もあり,阿波から広がって行った忌部集団の痕跡を示すものである。
このように,阿波の海洋民が海原を越え全国に広がっていったことを示すものが,和奈佐意富曾神社であり,「古事記」に書かれる須佐之男(すさのお)が父イザナギノ大神に命じられた海原の国である。」
第60回
http://park17.wakwak.com/~happyend/kojiki/awa/awa_06.html
もっと詳しくは…阿波学会さまより
http://www.library.tokushima-ec.ed.jp/digital/webkiyou/33/3326.html
ここに真名井の天女伝承があるということは…
阿波の海部の民がここにやって来た事をうかがわせるのです。
丹後への水の道の途中、
大江の元伊勢、鬼の里に眠る過去の物語…
この旅にてそのつながりが浮かび上がってきたのでした。
ここは月信仰の人々の足跡が残っている場所。
三日月大明神を祀る製鉄部族が居たのがこの鬼の里でした。
三日月大明神とは?
月読神を祀る三日月神社がこの地にあったようなのです。
たたら製鉄の民は目が悪くなるという職業病があったそうですが。
ここの真名井池の水は眼病に効くという伝承が伝わっています。
三日月大明神については次回へ…
天の岩戸神社の奥にある祈りの場。
禁足の聖地
…
ピラミッド?
追記、平神社の扉に麻の紋。
そして、みつは。
三日月田のお酒が今年は出来上がったそうですよ♪
https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=369847336709330&id=198268173867248