傀儡クグツと虚空津姫は安曇族の船玉神か?

鞆の浦の淀姫神社のご祭神淀姫は神功皇后の妹君で、
またの名を 虚空津姫命と言われています。
淀姫は、玉依姫であり、
海人族の航海の安全を祈願する為に
船に乗りこんで神事を行う
巫女の姿が重なります。




神功皇后三韓征伐からの帰りに寄った鞆の浦の地に妹君を留め置いた…との
姫神社のご由緒。それは女神のご神像だったのかも。

かつて船の上では海の神を鎮めるのに傀儡を使った神楽の奉納が。
くぐつ、…こくつ⁈

阿波と淡路の人形浄瑠璃、デコ回し、は
船の上で人形を使った海人族の神楽のなごりかもしれません。






最近拝見したブログで、九州における高良神について追われている方があり、

九州の土地勘も知識もないので苦戦しながら読んでいますが、
驚きの連続です。

神功皇后の足跡の濃く残る北九州の神社を調べていく事もとても重要で、
そこから紐解けるものがありそうでドキドキしています。

そのブログのリンクから知った、福岡の八幡古表神社のクグツ、
驚きました。

やはり、八幡神との関連が深く、
クグツの海上神事は、阿波の人形浄瑠璃
船に乗せた航海の女神は、丹生都比売神、大宜都比売神の存在につながっていきそうです。



以下参考に、

福岡県築上郡吉富町行政ホームページさまより写真と内容をお借りします。


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細男舞・神相撲

細男舞・神相撲国指定 重要文化財
昭和58年1月11日
小犬丸 八幡古表神社

奈良時代天平16(744)年、初めて放生会ほうじょうえが行なわれた時、傀儡子くぐつが和間わまの浮殿うきでん(宇佐市和間)で舞を奉納した事に始まります。




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傀儡子(くぐつ)四七躰

傀儡子(くぐつ)四七躰国指定 重要文化財
昭和31年4月26日
小犬丸 八幡古表神社


4年に一度行なわれる放生会ほうじょうえのとき、細男舞(くわしおのまい)・神相撲が奉納されます。傀儡子は、その時に使われる 操あやつり人形です。 

御舞おんまい 傀儡子(神像)20体、相撲傀儡子22体、行事傀儡子1体、四本柱傀儡子4体、合計47体が残っています。

御舞傀儡子は細男舞を舞って神々を招きます。着物を着て両手だけ動き、相撲傀儡子は両手と片足が動くようになっています。

最大の「祗園大神」は60センチメートル、小さな「住吉大神」は30センチメートルほどで、

住吉大神」のみ赤銅色、他は白色に彩色されていますが、練習などで傷みがひどく、使用出来ないものも多く、

鎌倉時代の作品とされていますが、江戸時代初期、元和3(167)年、細川忠興ただおきの放生会再興さいこうの時、新調したものもあるようです。

また、四本柱傀儡子とは、土俵の東西で相撲を見守る傀儡子です。





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木造女神騎牛(めがみきぎゅう)像

木造女神騎牛(めがみきぎゅう)像国指定 重要文化財
昭和25年8月29日
小犬丸 八幡古表神社

祭神である神功じんぐう皇后が黒牛にまたがり、虚空津姫命そらつひめのみことにみちびかれて三韓(朝鮮半島)を征服したという伝説を表現したものといわれています。





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■木造虚空津姫命(そらつひめのみこと)立像

木造虚空津姫命(そらつひめのみこと)立像町指定 有形文化財 彫刻
平成2年9月1日
小犬丸 八幡古表神社


祭神の1つ虚空津姫命は、玉姫命たまひめのみこと・豊玉姫ともいわれ、この地方祭神で、中津の龍王宮りゅうおうぐうの祭神でもあります。神功皇后に協力して、三韓制圧に貢献したと伝承されています。


女神騎牛像のそばに立ち、神牛の手綱たづなを引いている格好をしています。

上半身は裸体で腰に布をまとっている姿は朝鮮半島方面の夏姿であるといわれます。

彩色も鮮やかに保存されていて、これも鎌倉時代の作品です。4年に一度の神相撲の時だけ拝見することができます。

以上、福岡県築上郡吉富町行政ホームページさまより
掲載させて頂きまして、ありがとうございます。