後ろの正面だあれ?藤社(ふじこそ)神社

もうしばらく前になりますが、こちらからの続きで、藤社(ふじこそ)神社へと足を運びました。

 

http://aihanum.hatenablog.com/entry/2017/10/01/002043

富持神社、ここは磯砂山(比治山)麓のフジヒジクジ系、クシフル系の神社。 北に藤社神社、南に比遅神社、東に富持神社ということになる。

いろいろと習合したようだが、本来の祭神は大宜都姫=豊受大神と思われる。祭日が三月一八日ともあるが、これは藤社の天目一箇神の祭日と同じで、カジヤの祀る神様。 観音寺神名帳の「従五位上 賀茂明神」はこの社かも知れない。

 

***

 

いさなご山の北側、場所は比沼麻奈為神社の近く竹野川支流鱒留川の側、鱒留という名の地区にあります。

 

【地名の由来は、ここでは藤社明神の使いの鱒が竹野川をさかのぼり当地で留まったことによるとも、豊受大神に仕えていた河上摩須郎女が住んでいたことによるともいう。鱒を捕えて食すと腹痛をおこすと言い伝えられていて近年までは誰も鱒を捕えなかったという。かつては実際に鱒は遡上していたようである。
『中郡誌稿』斎藤喜一さまサイトより】

 

…鱒を食べない、、鮭を食べない、

これは朝来の倭文神社伝承を思い出す

由良川近郊や、京都の知人の家の伝承にもあると聞いた

遥か東北の遠野もそうではなかったか…

伝承の一致する、川を遡上する魚に乗ってやってくる女神は…同じ民たちの祀る神ではなかったか。

海神=川神=山神…

 

ああ、そうだった

FB友人の投稿から興味を持ち

最近読んだ石牟礼道子さんの著書を思い出した

椿の海の記から

 

『… 川の神さま方は、山の神さまでもあって、海からそれぞれの川の筋をのぼり、村々を区切って流れる小さな溝川に至りながら、田んぼの畦などを、ひゅんひゅんという声で鳴きながら、狭い谷の間をとおってにぎやかに、山に向かっておいでになるが、春の彼岸に川を下り、秋の彼岸になると山に登んなさるという。…』 

 


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天神地祀祭の碑

比沼麻奈為神社そばに船岡神社があり、丹波道主王の館跡と言われる。

 

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船岡神社御由緒には

丹波道主の館、船岡は府の丘とも。

ここで食物の神、豊受大神を祀って八乙女に奉仕させ善政を行いました。」

 

このあたり一帯が丹波道主王が善政を行なっていた大丹波国、タニハの国の中心地であったのだろうか

藤社神社は比沼麻奈為神社と共に外宮の元宮とも言われ、豊受大神をお祀りする場であった。

 

籠神社に伝わる丹後国一宮神秘によると、丹波道主王、彦火明命、別雷神は異名同神であるというが…

 

天目一箇神が境内に祀られている

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拝殿の真後ろに祠があり、足を運んで驚いた


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本殿と思われる祠に祀られていたのは

和奈佐夫婦だった

狐も共に…

 

まるで、後ろの正面のように…祀られて居たのは、わなさ、それはどこからやってきたのかはもう何度も書いてきた。

 

播磨国風土記の中にある履中天皇の時代のわなさのしじみの話、

わなさとは阿波徳島の阿南の海部の海のことだ。

 

【美囊(みなぎ)の郡・志深(しじみ)の里  

播磨国風土記には「昔、履中天皇が国の境を定められたとき、志深の里の許曽(こそ:古代朝鮮語で尊敬の意味)の社にやってこられて、

『この土地は水流(みながれ)が大変美しいなあ』とおっしゃいました。そこで、ミナギの郡という名がつきました。」とあり、続いて、

履中天皇が、ここの井戸のそばで食事をなさったとき、シジミ貝が弁当の箱のふちに遊び上がりました。

そのとき、天皇が『この貝は、阿波の国の和那散(わなさ:徳島県海部郡海陽町)で私が食べた貝だなあ』とおっしゃいました。そこで、シジミの里と名づけました。」とあります。】

播磨風土記紀行〜古の播磨を訪ねて様より

http://www.harima-united.jp/column/climate/contents000112.html

 


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和奈佐老翁と書かれていたような…

あまりに驚き、写真を撮るのを躊躇った。

手を合わせ撮らせてもらう許可をお願いして、手元だけで一枚撮らせてもらった。

それほど威圧的に感じる空気だった

こうやって公にしていいものかとも

思ってしまうのだが、、

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五角形の地鎮塔

 

☆☆☆

 

かごめかごめ

籠の中の鳥は

いついつ出やる

夜明けの晩に

鶴と亀がすべった

 

後ろの正面だあれ?

 


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気になったのが、この蛤のような岩が二つと

三本の杉の木でした。

これは、、亀🐢?

 

亀はイワクラ

鶴は…

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