宝珠に導かれ…六甲比命神社②、雲が岩周辺
そう、この階段を上がった先にあったのは…
雲が岩
法道仙人がこの地で修行中、紫の雲に乗った毘沙門天がこの岩の上に現れたと言われ、紫雲賀岩と呼ばれていたが、略して雲が岩となったようだ。
雲が岩周辺は、多聞寺の奥の院である。六甲カンツリーハウスの南の山頂部に位置する仰臥岩に祀られている神は、
(弁天さまの家来に当たる八大竜王は、俗に「ミーさん」と呼ばれていて、生卵を好む神である。)
海抜913m、六甲最高峰(931m)につぐ高所で、巨石、奇岩累々と重なり合っていて、中国地方の連峰、摩耶、淡路島、瀬戸内海、北神地方の町々を一望でき、裏六甲景観を賞する絶好のパノラマゾーンである。
昔はこの付近も、多聞寺の行場であった。
六甲比命大善神社
雲が岩と心経岩の中間に六甲比命大善神社の社がある。本尊は弁財天である。六甲姫、六甲比女とも言われている。(俗称ヒメさんと呼んで、親しまれている)背面の大巨石がご神体か?
追記、
六甲山はかつて向か津峰、武庫山とよばれ、全山が西宮の廣田神社の社領であった。甲山神呪寺、鷲林寺、ほか多くの六甲山周辺社寺で弁財天が祀られているが、「神呪寺史」によれば、弁財天女は廣田明神、憧賢木巌之御魂天疎向津姫(ツキサカキイツノミタマアマサカルムカツヒメ)のようである。
ーー、また廣田神社祭神とかかわる鷲林寺のそ乱荒神は、清山宝荒神と同じだとする説がある。
それはともかく、六甲比命大善神社から夏至の日の出方向に六甲山頂、
石の宝殿、清荒神、そして、京都祇園祭の鈴鹿山(瀬織津姫)が、並ぶのは実に興味深いことである。
以上、六甲比賣講世話人会さま【雲が岩周辺の由来】より抜粋させていただきました。
ここで花山法皇に出会った驚き!